『放課後等デイサービス』とは、児童福祉法を根拠として、発達が気になるお子様や、神経発達症や知的障害があるお子様が、学校終了後や学校休校日に通う、通所支援施設です。

施設の特色

各事業所でプログラムは異なり、お子様をお預かりして、居場所の提供や社会のイベント参加を主とする事業所もあれば、保護者様と一緒に通所し、ニーズに合わせた支援を行う事業所など、その形態は様々です。

主な活動としては、外出や工作、環境調整や社会技能訓練(SST)、ルール遊びを通した学習や、学習支援、余暇活動の獲得などが挙げられます。

具体的なプログラム提供

放課後等デイサービスでは、言葉が遅い、空気が読めない、引きこもり等の問題を抱えるお子様に対し、オーダーメイドで療育プランを一緒に考え、一人ひとりの課題に応じて運動や遊び、環境調整などの支援を行ってまいります。

また、放課後等デイサービスは、お子様たち一人ひとりの個性やこだわりを尊重し、自身のペースで成長できる環境を提供します。身辺自立や生活技能の習得を支援するトレーニングを通じて、より多くの社会参加ができることを目指します。

こどもオーケストラではアセスメントに基づいて個々のニーズに応じた療育形態を保育士や理学療法士、公認心理師が連携し、保護者様も一緒に見守れる環境の中で提供します。

保護者様へのサポート

放課後等デイサービスは、子育ての負担を軽減し、お子様たちの成長を見守るためのサポートを提供します。保護者様がお子様たちの成長と共にお子様へのの関わり方や特性への理解を通じ、充実した子育てを送ることができるように、放課後等デイサービスは全力で支援します。

さらに、保護者様がうつや不安、カサンドラ症候群といった二次障害を予防・軽減するための心理的サポートも提供します。

放課後等デイサービスの基本的な姿勢

放課後等デイサービスの基本的な姿勢について、厚生労働省のガイドラインでは次のように記載されています。

まず、放課後等デイサービスで提供する支援については、お子様の最善の利益を考慮し、人権に配慮した支援を行うために、お子様の支援に相応しい職業倫理を基盤として職務に当たらなければならないとされています。

また、放課後等デイサービスの対象は、心身の変化の大きい小学校や特別支援学校の小学部から高等学校等までのお子様であるとされ、この時期のお子様の発達過程や特性、適応行動の状況を理解した上で、コミュニケーション面で特に配慮が必要な課題等も理解し、一人ひとりの状態に即したサービスに沿って発達支援を行うとされています。

お子様への支援に関わるスタッフについては、お子様の発達過程や障害種別、障害特性を理解している者による発達支援を通じて、お子様が他者との信頼関係の形成を経験できることが必要であるとされ、この経験を起点として、友達とともに過ごすことの心地よさや楽しさを味わうことで、人と関わることへの関心が育ち、コミュニケーションをとることの楽しさを感じることができるように支援することが必要であるとされています。

それらの人間関係の中で、葛藤を調整する力や、主張する力、折り合いをつける力が育つことを期待して支援することが求められます。

なかでも、基本活動には、お子様の自己選択や自己決定を促し、それを支援するプロセスを組み込むことが求められています。
また、日常的なお子様との関わりを通じて、保護者との信頼関係を構築し、保護者が子どもの発達に関して気兼ねなく相談できる場になるよう努める姿勢が求められます。

放課後等デイサービスは、お子様に必要な支援を行う上で、学校との役割分担を明確にし、学校で作成される個別の教育支援計画等と放課後等デイサービス計画を連携させる等により、学校と連携を積極的に図ることも求められます。

不登校のお子様については、学校や教育支援センター、適応指導教室等の関係機関・団体や保護者と連携しつつ、お子様の気持ちに寄り添って支援していく必要があると明示されています。

放課後等デイサービスガイドライン

放課後等デイサービスで提供される基本的活動について

厚労省のガイドラインによれば、放課後等デイサービスの基本的姿勢を踏まえ、個別支援計画書に沿って以下のような大きく4つの活動が行われることが推奨されています。一部文章を抜粋し、かみ砕いた形で記載します。

  1. 自立支援と日常生活の充実のための活動
    お子様の発達に応じて、必要となる基本的日常生活動作(身辺自立など)や自立生活を支援するための活動を行います。その際、お子様が意欲的に関われるような遊びを通して、成功体験の積み増しを促し、自己肯定感を育めるように関わることが望まれるとされています。
  2. 創作活動
    創作活動では、表現する喜びを体験できるような支援が求められます。日頃からできるだけ自然に触れる機会を設け、季節の変化に興味を持てるようにする等、 豊かな感性を培うことが求められます。
  3. 地域交流の機会の提供
    障害の有無によって、お子様の社会生活や経験の範囲が制限されてしまわないように、お子様の社会経験の幅を広げていくことが求められます。他の社会福祉事業や地域において放課後等に行われている多様な学習・体験・交流活動等との連携、ボランティアの受入れ等により、積極的に地域との交流を図っていくことが望ましいとされます。
  4. 余暇の提供
    お子様が望む遊びや、自分自身をリラックスさせる練習等の諸活動を自己選択して取り組む経験を積んでいくために、多彩な活動プログラムを用意し、ゆったりとした雰囲気の中で活動に取り組めるように工夫することが求められます。

放課後等デイサービスでは上記の活動を通して、お子様の支援に寄与することを目的として、支援を提供していきます。

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