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こどもオーケストラです!
2023年7月より始動しました!
簡単にではありますが、こどもオーケストラができた背景と目的を少し紹介できればと思います。
昨今、神経発達症がある当事者の声や、ご家族の不安や願い、ヤングケアラーなど、神経発達症の当事者をはじめ、周囲の人々にフォーカスがあてられる機会が増えてきました。
しかし、神経発達症がある方々の行動を「問題行動」と一括りにされる現状も少なからず存在します。「問題」として流してしまうことは容易いことですが、「どうしてその行動をせざるを得ないのか?」と考えを巡らせると、根本にあるのは定型発達の方々同様に、当事者の方々も不安や恐怖心、伝わらないもどかしさなどから、そういった行動をせざるを得ない状況であることが多々あります。
そうした気持ちに寄り添うためには、当事者の声に耳を傾け、当事者の視点と同じ見方をし、そのうえで何ができるのかを考えていく必要があります。
現代社会では研究も進み、眼球運動の観点から神経発達症の方々の見え方や感じ方なども、多く議論されています。また、ASD(自閉スペクトラム症)の当事者である東田直樹さん自らが執筆した「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」が話題となり映画化もされました。
だからこそ、まずはお子様の不安が取り除かれ、安心できる環境の中で、いかに過ごし方や遊び方を提供できるかが、重要であると考えます
そんな背景もあって、まずは安心して自らが「行きたい」と思えるような施設を目指し、各方面の専門家が集まり始まったのが、こどもオーケストラです。詳しくはホームページにも記載がありますので、そちらもご参照いただけますと幸いです。
一方で、「言うは易く行うは難し」という言葉もあります。単なる理想論の押し付けにならぬよう、また来所される個々のニーズを満たせるよう、スタッフ一同日々研鑽してまいります。
まだまだ生まれたての事業所なので、至らぬ点も多いかもしれませんが、ご利用者様と共に我々も成長していければと考えております。どうぞ、こどもオーケストラをよろしくお願い申し上げます。
文責:公認心理師 高野
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